にゃく日和

ただ ひたすら に 綴る のみ

ちゃんと知ってほしいことがあります

大好きなグループのメンバーが事件を起こしました。

 

あなたの人生をかけても到底許されることじゃありません。4/25 17:30頃の衝撃は、一生忘れないでしょう。今日の朝のWSでの他メンバーの謝罪は、もっと忘れないと思います。毎週日曜19:00から始まる番組の実況TLよりもTwitterのTLは濁流で、トレンドを事件一色に染め、ファンを不安と怒りと悲しみのどん底に陥れました。

 

夜寝て朝起きても、事実は変わらなくて。WSのトップニュースになってる。新聞各社も大きく取り上げて、出演者が神妙な面持ちでニュースを読み上げてる。私はあんなに苦しい涙を初めて見ました。情けない、申し訳ない、目を真っ赤にして頭を下げる姿、朝から見るにはとてもじゃないけど重かった。

 

この事件が報道されたとき、あなたは何を考えていましたか?

 

2003年からずっと追いかけてきた大好きなグループです。どんなことにも100%の力で挑み、汗水流して泥にまみれ、心とお腹にドシンとくる音楽を奏でる男臭いかっこいいグループです。

 

大嫌いになれたらいいのに…と思っても、大好きだから大嫌いになれないのです。

 

ふざけんな、一発殴らせろ。何考えてんだよ。いろんな方面にご迷惑をおかけして!!!!!早くメンバーに連絡してよ!!!!こんなことで「連帯責任」なんてメンバーに言わせないでくれ!!死ぬ気で反省して!!!!農業を教えてくれた明雄さんにどう顔向けするつもり!?

 

 

 

 

 

 

 

 

この先の内容は、「断酒」のお話です。

起こした事件を擁護するつもりは一切ありませんし、むしろちゃんと反省して酒に飲まれない人間になるまでは一切公の場に出てきて欲しいとは思いません。グループのメンバーとして戻ってくるのはそれからのことです。

 

 

さて、ここからは管理栄養士として、お酒に溺れかけた身内をそばで見守ってきた者としてお話します。

 

会見中、会見後にTwitterのTLを追っていると、「酒をやめられないのは自分の弱さだ」とか「退院してすぐ酒飲んでたなんてありえない!」とか、思い出したくないようなかなりえぐいことまで書かれていました。

 

ここまで裏切られて、苦しい、悲しい、腹が立つ思いを抱えて会見を見ているのだから、あふれ出る感情がつぶやきとして出てしまうのは致し方ないと思います。

 

だけど、「断酒」することは並大抵なことじゃないことだけは知って欲しいです。

 

言葉にするのは簡単です。でも実際は本人だけではなく、サポートする方も気が滅入るほどの労力を使うのです。そしてただ酒を断つだけでは、必ず繰り返してしまいます。そして溺れている本人は、自分が酒に「依存」していると気づいていないことがほとんどです。酒量が増えていることにも、誰かに言われて気がつくほどです。(そんなことないよ、とまったく気にかけない人もいます)

 

「断酒」には誰かのサポートが欠かせないのです。人は生活習慣を簡単に変えられるほど、万能ではありません。「依存」してしまったら、自分の「甘え、弱さ」で片付けられるほど簡単な問題じゃなくなるんです。サポートなんて言葉は甘っちょろい、監視です。外の世界は天国かと思うほど、誘惑がたくさんあるから「ちょっとならいいかな」って飲み始めたら、あっという間にモンスター(あえてこう表現します)ができあがるのです。なぜ、お酒に溺れるほどになってしまったのか、ひとつずつ原因を確実に潰して向き合っていかなきゃいけない。時間も労力も果てしなく必要です。

 

心を鬼にしてストップをかけられる人がいないと、モンスターは簡単に心を支配します。

 

そして「依存」を繰り返せば、その酒量に肝臓が耐え切れなくなり「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓が壊れてしまうのです。肝臓が壊れる=飲めなくなる=死、も遠いことではないです。むしろ隣り合わせです。

 

それだけギリギリということだけでも知ってほしいです。

そして、医療介入の後が一番の戦いであり地獄であるということを。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからはTOKIOファンとして、専門職としていろんな感情が混ざります。

 

会見では、「肝臓を休ませるための入院」と表現していました。きっと、AST、ALT、γ‐GTPなどの数値が相当高かったのだと思います。今思い返してみれば、不自然な顔色をしている時期もあったような気がします。夏でもないのに顔がやけに黒い。

 

それまでは病院で物理的に断酒できていたけど、退院すれば入手経路はいくらでもある。帰宅すればストックもあったかもしれません。退院してから飲みたくなった、というのもそりゃそうだろうな、と納得でした。

 

近くにお酒がある、そして家には一人。ストップをかける人なんて誰もいません。

 

一体、何がここまで苦しめていたのだろうか…。

そういう行動に出るまで溺れてしまったのだろうか、と専門職として悪い癖が出ます。

 

人として軽蔑されても仕方ない行動をして。

それでも枠があるのならグループに戻りたい、と言ったことは社会的には甘ったれてんじゃねえと思うでしょう。

 

TOKIOは誰かがいなくなったら、TOKIOじゃないとそう断言しています。

脱退=解散、ということです。

 

解散することも、5人でリスタートすることも、私は同じくらい難しいことだと思います。どれだけ誠意を持って活動しても、常にイメージがつきまとう。

 

TOKIO人生の中で最も重い「連帯責任」、どうやって5人が抱えていくのかはまだわかりません。でも私はファンを辞めるつもり、これっぽっちもない。ちゃんと抱えていく姿、ずっと見守ります。

 

あなたは「怒ってくれるのはメンバーくらいしかいない」って言いました。ファンだって怒るよ。怒ってるよ。好きだからこそ戻ってくるな、って。ちゃんとした道歩んでもらいたいから。

 

2018年は、入所30周年ですよね?

同期の6人組の細目のお兄さんと「しっぽり飲みましょうね」って言ってたこと、思い出しては涙が止まりません。

 

戻ってくるまで待ってます、とは言いません。というか言えません。

 

酒に飲まれた事実とちゃんと向き合って、酒に飲まれない人間になってちゃんと前向けるようになるまで戻ってこないでください。話はそれからです。